多様化する買い物体験をクリエイティブで支援リニューアルした大丸東京店の体験型ストア『明日見世』のトータルデザインをノングリッドが担当[デザインニュース]

インスタレーション展示の第一弾は、『REBORN』をテーマに、内沼晋太郎氏率いるNUMABOOKSを起用
体験型ストア『明日見世』

小売市場における実店舗の新しい体験価値とコミュニケーションデザインの施策が注目されるなか、株式会社ノングリッドは、2024年9月にリニューアルオープンした大丸松坂屋百貨店の複合型体験ストア『明日見世(読み:あすみせ|URL:https://dmdepart.jp/asumise/)』のクリエイティブをトータルデザインしました。季節毎に変わる『明日見世』のテーマを表現したインスタレーションの企画・制作では、現在、2024年12月9日(月)までの期間、内沼晋太郎氏率いるNUMABOOKSにより選書された書籍を、インスタレーションとして展示、華やかな空間演出をお楽しみいただけます。

体験型ストア『明日見世』

小売業界においては、実店舗が “売らない” ショールーミングスペースとしての役割を担うなど、買い物体験はコロナ禍を経て急激に多様化しています。そのような変化のなか、リッチな体験設計や魅力的なコンテンツづくりなど、店舗利用ならではのファン化の仕組みづくりに注目が注がれています。それに伴い、買い手への情報伝達設計・デザイン設計の重要度が増し、クリエイティブ制作もタッチポイントを意識した統合的なコミュニケーションデザインが求められています。

ノングリッドでは、先月リニューアルオープンした大丸松坂屋百貨店の体験型ストア『明日見世』において、顧客体験をトータルでデザインしました。賑わいをみせる同施設のクリエイティブ制作について、ここにご紹介いたします。

『明日見世』は、大丸松坂屋百貨店が、多様な目的で何度でも来店したくなる「体験型ストア」をテーマに、大丸東京店9階に移設・拡大リニューアルした体験型ストアです。『明日見世』のコンセプトで集められた多彩な商品のショールーミングや購入*、特別にキュレーションされた期間限定カフェ、定期イベントやインスタレーションを通して、複合的体験が叶う施設です。*物販は一部商品となります。

リニューアルオープンに伴い、ノングリッドでは、『明日見世』のデザインコンセプト、グラフィック、Web、インスタレーション、VP(VMD)の、企画からアートディレクション、クリエイティブディレクション、実装/施工までをトータルでデザインしました。

デザインコンセプト

コンセプトビジュアルは『窓・扉』です。リニューアルした『明日見世』は、新しい景色や新鮮な空気を呼び込む場であり、新たな「出会い」を象徴するメタファーとして『窓・扉』を用いました。全てのデザインはこのビジュアルアイデンティティをベースに展開しています。また、『明日見世』では、毎シーズン300以上のブランドから厳選したアイテムを提案し、人・地域・自然の未来を育む役割を果たしています。紹介する商品が“主役“であるため、『窓・扉』のモチーフは、額縁のように主役を魅力的に見せるデザインとして、抽象的かつ洗練されたコンセプトビジュアルに仕上げています。また、自然からインスピレーションを受けた配色は、『明日見世』の商品のラインアップを引き立てるトーンで組み合わせられています。

体験型ストア『明日見世』

制作ディティール

デザインコンセプトをもとに、各種制作物を展開。売り場や館内における視覚的演出の際には、お客様に足を止めていただけるようなデザインを展開するとともに、購買導線が途切れないよう、Webや開催イベント(インスタレーション)を含め、店頭と同様のイメージで訴求しました。タッチポイントを網羅し統一した世界観で展開することで『明日見世』のファン化を目指しています。

グラフィック / Web / 販促物
販売商材のコンセプトを理解した、情報の配置とデザインをしています。販促物は、リーフレット、館内ポスター、ブランド紹介POP、店内ディスプレイ、館内ポスター、コルトン看板など。

体験型ストア『明日見世』
体験型ストア『明日見世』
体験型ストア『明日見世』
体験型ストア『明日見世』

インスタレーション

『扉』や『窓』の形にくり抜かれた箱がカラフルに並んでいる様子は、小さなショーウィンドウが集まっているかのよう。デザインコンセプトの『扉・窓』のモチーフが目の前に広がり、胸が踊るような出会いをインスタレーションで表現しました。

箱の中にはそれぞれの世界が広がり、一つひとつがステージの主役として輝く、『明日見世』のコンセプトを想わせるかたちにしました。

『REBORN』をテーマとしてつくられた、このインスタレーション什器の特徴は二つあります。ひとつは、輸送用の木箱を新しい素材として価値を見出し採用した点です。お客様の目に留まり、足を止めていただけるような意匠とするため、あえて木のザラリとした質感のある海上輸送用の木箱を採用、店内の壁と無骨なテクスチャとのコントラストが際立つデザインとしました。ふたつめは、次回以降の展示でも使用可能な汎用性ある設計とした点です。現在開催中の展示では、選書された本が置かれ、窓枠にテキストがあしらわれた誂えとなっていますが、この展示ボックスは、ひとつのモチーフごとに分解ができ、カラーやモチーフの大小さまざまな箱は、組み合わせ配置次第で表情を変え、多彩なコンテンツの演出が可能となっています。3ヶ月毎に変わる『明日見世』のテーマに合わせて、インスタレーション展示内容も変更できるようにしています。

ノングリッドではインスタレーション企画/制作を引き続き伴走していきますので、次回以降の展開もぜひご期待ください。

体験型ストア『明日見世』

現在開催中の『明日見世』インスタレーション展示 Vol.1

展示期間:2024年9月18日(水)〜12月10日(火)までの期間
キュレーション:NUMABOOKS
展示詳細:『REBORN』をテーマにした、本のインスタレーション。訪れた人が本を手に取り、新しい出会いの場をつくります。『扉』や『窓』のボックスを本棚に見立て、選書された本のなかで『REBORN』を感じさせる一文を引用し、タイトル/著者と共にあしらったデザインを施しています。店内と通路側の2箇所に設置されており、ベビースペースに近い通路側には子ども向けの本を、カフェに隣接する店内には、『明日見世』の世界観を感じながらゆったりとお読みいただけるよう配慮をしています。選書は、内沼晋太郎氏率いるNUMABOOKSに依頼し、ノングリッドが企画・制作しました。

VP / 物販サイン

VPは店内2箇所に設置、イベントインフォメーションなどを表示する75インチの縦型サイネージと、窓のカーテンを想起させる透過性のある布を用いた什器に『明日見世』のコンセプトを載せ、奥行きのある幻想的なイメージに。サイネージディスプレイのデザインは、什器と並んだバランスも考慮し設計しています。ショッピングバッグが宙に浮かんでいるような物販サインは、スチールで製作、ポップで目に留まる印象に。

体験型ストア『明日見世』

ノングリッドが提供する価値あるデザイン

来期で25周年を迎えるノングリッドは、経験と知見をベースにした「クライアントの先にあるお客様へ届くクリエイション」を強みとしています。

本案件においても、大丸松坂屋百貨店が重点戦略として掲げる「顧客とのタッチポイントの魅力化」「コンテンツの充実」を叶えるクリエイティブとなるようトータルデザイン、統一した魅力的な世界観で、購買導線の強化やファンの獲得/醸成に寄与できたのではと考えています。

また、通年で計画される施設ブランディング、プロモーション施策の企画などもワンストップかつ、お悩みの本質に向き合った伴走奏が可能です。ブランディング / デザイン / プロモーション企画・運営 / コンテンツ企画 / コミュニケーションデザイン / テクノロジーを活用した制作など、ご検討中の皆様は、ぜひお声がけください。

ノングリッドについて

ノングリッドは、人々の生活や心が豊かになっていくように、新しいイイコトを生み出し、育て広げていく“CREATIVE FARM”。企業や社会が抱える課題は、より豊かな未来へ向かうためのタネでもあるはず。私たちはそのタネに、真剣さと遊び心を注ぎ、変化する時代に合わせて軽やかに発想を変え、時に果敢なジャンプをして、心弾むクリエイティブを世の中に送り出していきます。2000年の創立以来、ビジュアルデザインで評価されてきました。2014年からはWhy Juice?などの自社ブランド事業をスタート。20年の活動から得られた経験と知見をベースに、クリエイターや自社ブランドと互いの可能性を引き出し合いながら、社会への接点と貢献を常に意識しています。クライアントの先にあるお客様へ届くクリエイションを提供できることが私たちの強みです。
https://non-grid.com/asumise/


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