タイププロジェクト株式会社は、環境省向けに、オリジナルデザインの欧文書体とTP明朝を組合せた国立公園専用フォント「TP国立公園明朝 Bold(ボールド)」を提供したことを発表しました。合わせて、TPコネクトでの提供とオンラインショップでの販売も開始いたします。
TP国立公園明朝は、環境省により2016年にスタートした「国立公園満喫プロジェクト」の一環として開発が始まりました。2019年には、TP国立公園明朝 Regular (レギュラー)とLight (ライト)を提供し、全国の国立公園の公共標識やリーフレットで広く使われています。
国立公園専用フォントとしてTP国立公園明朝の使用を開始して数年が経ち、解説板や標識等において、距離が離れていても読みやすく視認性が高い書体、また、希少な野生動植物の保全のための啓発内容等の重要な情報を強調して表現するためのより太い書体の必要性が高まっていました。
タイププロジェクトでは、RegularやLightウエイトの開発時と同様に、国立公園のブランディングを担当した日本デザインセンターのアートディレクターである色部義昭氏と協議を重ね、新たにBoldウエイトを開発しました。Boldウエイトは、「国立公園の澄み切った空気のような世界観をキープ」することをコンセプトに、誘目性よりも可読性を優先し、遠くからでも読みやすいように調整しています。
3ウエイトとなったTP国立公園明朝は、従来の環境省及び地方自治体での使用に加えて、新たに、国立公園における事業や普及・啓発に活用する場合に限り、環境省との間で国立公園オフィシャルパートナーシップを締結している企業や団体、自然公園法に基づく事業認可を受けている国立公園事業者、国の機関又は独立行政法人でも使用可能となりました。
タイププロジェクトの代表取締役 鈴木 功は、「TP国立公園明朝は、明朝体のもつ情緒性と雨風に耐えうる堅牢性を兼ね備えた書体です。今回Boldウエイトが加わったことで、遠距離からの視認性がさらに向上しました。TP国立公園明朝が、国立公園を訪れた人たちの案内役として役に立つことを願っています」と述べています。
環境省 国立公園課 国立公園利用推進室では、「日本の国立公園の価値や魅力についての認識の浸透・定着を図り、国立公園のブランディングを推進するために、より視認性の高いBoldウエイトが追加できたこと、また多様なパートナーと連携して国立公園のブランディングに取り組めることを喜ばしく思っています」と述べています。
TP国立公園明朝 Boldは、タイププロジェクトのサブスクリプションサービスであるTPコネクトでご利用いただけるほか、ダウンロード販売も行なっています。
製品詳細および販売窓口
TP国立公園明朝: https://typeproject.com/fonts/jpn-nationalparks
販売価格(税込)
TP国立公園明朝 Bold
1ウエイト(ダウンロード版のみ):20,360円
*または、サブスクリプションサービス「TPコネクト(30,000円/年)」でのご利用
Webフォント
REALTYPE.jp サブスクリプション: https://www.realtype.jp/
* TP国立公園明朝を含む、すべてのフォントのWebフォントを、表示に必要な文字だけをサブセット化した状態で利用可能なサービスで、ページビューと使用する文字数に応じて課金される従量制と、1フォントごとの定額制をお選びいただけます。
製品仕様
文字セット:9,504文字(Adobe-Japan1-3に準拠、StdNの文字セットにff、ffi、fflを追加)
フォーマット
OpenTypeフォントフォーマット
動作環境
macOS、Windows 10/11
タイププロジェクト株式会社について
「文字の可能性を広げたい」それがタイププロジェクトの原動力です。2001年の創業以来、AXIS FontやTP明朝など、次世代標準を目指したベーシックなフォントを提供しています。また、企業のブランディングを促進するコーポレートフォント、都市のアイデンティティを表現する都市フォントなど、多彩な成果をあげています。「文字を通じて人々の生活をより快適に、より豊かなものにする」という企業理念のもと、新しい社会に必要な書体を開発する21世紀の文字カンパニーとして活動しています。https://typeproject.com/
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