アートを通して地域を見つめてきた地域おこし協力隊による活動集大成展示「ほどく unweaving」が1月20日より宮城県亘理町、兵庫県神戸市の2会場で開催

アートを通して地域を見つめてきた地域おこし協力隊による活動集大成展示「ほどく unweaving」が1月20日より宮城県亘理町、兵庫県神戸市の2会場で開催

令和6年度宮城県亘理町地域おこし協力隊の魚住英司・久保田沙耶は、2025年1月20日(月)から1月31日(金)まで宮城県亘理町役場、2025年2月7日(金)から2月11日(火)まで神戸市のURBAN PICNIC(東遊園地内)の2会場にて、活動集大成特別企画展「ほどく unweaving」を開催いたします。アートを通して地域を見つめてきた2人のリサーチの記録や制作作品を展示いたします。
https://www.paretoinc.net/watari_unweaving/

アートを通して地域を見つめてきた地域おこし協力隊による活動集大成展示「ほどく unweaving」が1月20日より宮城県亘理町、兵庫県神戸市の2会場で開催

震災地のリサーチから制作した作品を展示

 本展「ほどく unweaving」は久保田沙耶と魚住英司による展覧会です。2人は2021年度より宮城県亘理町に居を構え、地域おこし協力隊として、アートを通して地域を見つめてきました。(魚住の隊員としての活動は2023年度より)
 活動拠点となる亘理町は東日本大震災の被災地です。災害についてより理解を深めるため、かつて魚住が被災した阪神淡路大震災の被災地である兵庫県神戸市と亘理町を往復しながらリサーチと作品制作を繰り返すことで、「震災」と「郷土」について考察を深めてきました。土地の成り立ちや震災からの経過時間も異なる2つの土地でのリサーチは、「地域」あるいは「地域おこし」の概念そのものと向き合うことになりました。本展制作において、地域おこしに求められがちな「新たな価値」は、どこか違う場所からやってくるのではなく、もうすでにその場所にあるのだと思い至り、そこから久保田と魚住は自身を羅針盤として土地を味わい、ささやかでも琴線にふれた土地の一瞬の喜びを出来るだけ形にすることに努めました。それらの行為は、制作とも、暮らしとも、仕事とも言い難い、土地にねむる宝石箱をひとつひとつ「ほどく」ような仕草でした。「わかる」の語源に「分ける」があると言いますが、土地を自身の身体を使って理解する姿勢は「分かる」のではなく、状態をそのまま受け入れ「ほどく」ように理解する営みでした。
 これらの作品は「復興」「防災」「減災」という言葉から一見離れているように感じるかもしれません。しかし、ありとあらゆる出来事を人間的に受け止めるための、小さな美しい種に違いありません。鑑賞者のみなさんの心にも、土地の持つ力を感じ取っていただければ幸いです。

開催概要

展覧会名称
令和6年度宮城県亘理町地域おこし協力隊 活動集大成特別展示「ほどく unweaving」

亘理会場

開催期間
2025年1月20日(月)から1月31日(金) 10時から17時

開催場所
宮城県亘理町役場1F多目的スペース(住所: 宮城県亘理郡亘理町字悠里1番地)

入場料
無料

亘理町役場ホームページ
https://www.town.watari.miyagi.jp/

神戸会場

開催期間
2025年2月7日(金)から2月11日(火) 10時から19時
(初日14時より、最終日18時まで)

開催場所
URBAN PICNICラウンジ(住所: 兵庫県神戸市中央区加納町6-4-1東遊園地内)

入場料
無料

会場ホームページ
https://urbanpicnic.jp/

主催/魚住英司・久保田沙耶
協力/森隆太(会場デザイン)、有限会社金子硝子工芸(作品制作)

展覧会出展

魚住 英司 Eiji Uozumi
クリエイティブディレクター/一級建築士。1988年、兵庫県神戸市生まれ。九州大学大学院人間環境学府建築学専攻修了。総合広告会社、デザインファームを経て、独立。Paretoを主宰。デザインの視点からビジネス・ブランド・プロダクト・空間などの戦略立案やコンセプト開発に従事。複数の領域を横断したクリエイティブ開発を得意とし、デザインとアートに関する研究活動を行っている。JPMクリエイティブアワード/金賞、Tokyo Midtown DESIGN TOUCH/出展、Milano Design Week Tokyo Award/選出など。

アートを通して地域を見つめてきた地域おこし協力隊による活動集大成展示「ほどく unweaving」が1月20日より宮城県亘理町、兵庫県神戸市の2会場で開催

久保田 沙耶 Saya Kubota
現代美術家。1987年茨城生まれ。東京、鳥取、宮城、兵庫などを拠点に活動。筑波大学芸術専門学群卒業。東京藝術大学大学院美術研究科修了後、同博士号取得。日々の何気ない光景や人との出会いによって生まれる記憶と言葉、それらを組み合わせることで生まれる新しいイメージやかたちを中心に、平面や立体作品、さらには独自の装置を用いたインスタレーションなど、様々なメディアを駆使しながら制作を続ける。主な個展に「material witness」(大和日英基金/2016)、主なプロジェクトに「漂流郵便局」(瀬戸内国際芸術祭/2013~)など。

アートを通して地域を見つめてきた地域おこし協力隊による活動集大成展示「ほどく unweaving」が1月20日より宮城県亘理町、兵庫県神戸市の2会場で開催
photo: junya igarashi

展示作品

アートを通して地域を見つめてきた地域おこし協力隊による活動集大成展示「ほどく unweaving」が1月20日より宮城県亘理町、兵庫県神戸市の2会場で開催
腐る宝石 2022(アクリルガッシュ、キャンバス)
アートを通して地域を見つめてきた地域おこし協力隊による活動集大成展示「ほどく unweaving」が1月20日より宮城県亘理町、兵庫県神戸市の2会場で開催
GOOD ROCK drawings 2022(色鉛筆、紙)
アートを通して地域を見つめてきた地域おこし協力隊による活動集大成展示「ほどく unweaving」が1月20日より宮城県亘理町、兵庫県神戸市の2会場で開催
KEIKA BOOK 2024(珪化木、樹脂、ミクストメディア)
アートを通して地域を見つめてきた地域おこし協力隊による活動集大成展示「ほどく unweaving」が1月20日より宮城県亘理町、兵庫県神戸市の2会場で開催
〈Unweaving Reality〉シリーズ《KOBE》 2025(樹脂)

亘理会場では役場担当者を交えたクロストークも開催

「ほどく unweaving」開催期間中の1月29日(水)は亘理町役場1F多目的スペースにて、地域おこし協力隊員魚住・久保田そして役場担当者である小生浩己によるクロストークを開催します。亘理町で暮らす中での変化や、地域おこし協力隊として地域との向き合い方など、リサーチや作品制作の裏側をお話しします。

【クロストーク】
開催日時:2025年1月29日(水)15時から16時30分
会場    :亘理町役場1F多目的スペース 
参加費 :無料
参加方法:ご予約は必要ございません。開催時間の10分前に会場にお集まりください。

宮城県亘理町について

アートを通して地域を見つめてきた地域おこし協力隊による活動集大成展示「ほどく unweaving」が1月20日より宮城県亘理町、兵庫県神戸市の2会場で開催
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